断り方

嫌な言葉を断るには

その場で断るのは難しいものです。だから、その場で断らずに済むように先に外しておくのがいちばん確実です。事前の決め方と、それでも必要になったときの止め方を分けて書きます。

先に外しておくと、その場で断らずに済む

事前に決めておくと聞くと大げさに感じますが、必要なのは1つか2つ挙げるだけです。全部を網羅する必要はなく、1つ挙がれば相手は範囲を推し量れるようになります。

挙げる基準は、後に残るかどうかです。その場で嫌なだけの言葉より、終わったあとも思い出してしまう種類のほうを先に外します。

  • 体型や容姿に触れる言葉
  • 過去の相手や経験に触れる言葉
  • 家族や仕事に触れる言葉
  • 自分でも気にしている一点に触れる言葉

伝え方は「これは無しでお願い」の一言で足ります。理由を添える必要はありませんし、添えないほうが相手も深追いしません。

その場で止めるときの言い方

事前に決めていても、想定外のことは起きます。そのときは短く、その場で言うのがこつです。あとでまとめて伝えようとすると、たいてい言えないまま終わります。

「その言い方はちょっと苦手かも」人ではなく言い方だけを指すので、相手も受け取りやすい。
「今のはなしで」理由を説明せずに区切れる言い方。
「そっちより、さっきのがよかった」止めると同時に方向を渡せるので、気まずさが残りません。
「ちょっと待って」全体を一度止めたいときに。

「嫌」と「今日は違う」を分ける

断るときに迷いやすいのが、その言葉がずっと嫌なのか、今日だけ気分ではないのかです。区別せずに伝えると、相手は永久に外すべきものとして受け取ります。

「それはずっと苦手かも」恒久的に外してほしいときの言い方。範囲がはっきり伝わります。
「今日はそういう気分じゃないかも」その日限定であることが伝わる形。次回まで消えません。

「今日は違う」を伝えられる関係になると、恒久的に外すものを減らせます。その日ごとに調整できるなら、全部を先に決めておく必要がなくなるためです。

断ると雰囲気が壊れる、という心配について

黙って続けるほうが、結果的に関係を痛めます。嫌だったことを伝えないと、相手は同じことを繰り返します。回数を重ねるほど言い出しにくくなり、最後には言葉責めそのものを避けるようになります。

言う側の立場から見ると、反応がないことがいちばん困ります。良かったのか悪かったのか分からないまま続けているので、止められることは情報として歓迎されることのほうが多いものです。

止めたあとに再開できるようにしておくと、両方が楽になります。カップルで最初に決めておくことに、合図の決め方を書きました。

逆向きの困りごともあります。嫌なわけではないけれど毎回同じで飽きた、という状態です。これは断るより伝えにくいもので、否定していないぶん切り出す理由が作りにくくなります。

この場合は、足す形にすると角が立ちません。「あれも好きだけど、こういうのも聞いてみたい」と、既にあるものを残したまま1つ増やす言い方です。減らす提案にすると、これまでを否定したことになってしまいます。

よくある質問

事前に何を決めておけばいいですか?

後に残る種類の言葉を1つか2つ挙げるだけで足ります。体型、過去の相手、家族や仕事に触れる言葉がよく挙がります。

断ると雰囲気が壊れませんか?

黙って続けるほうが関係を痛めます。言う側は反応がないことにいちばん困っているので、止められることは情報として歓迎されることが多いです。

理由を説明しないと失礼ですか?

説明は不要です。「これは無しでお願い」の一言で足りますし、理由を添えないほうが相手も深追いしません。

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